磯村 正(いそむら・ただし)
心臓血管外科 スーパーバイザー
心臓血管外科 スーパーバイザー
心臓手術の歴史はまだ60年足らずですが、現在ではしっかりしたチームで治療を行えば、多くの手術は安全に短時間で施行でき、術後管理も安定し、患者さんの早期退院が可能になってきています。心臓外科チームには、外科医のみならず、麻酔科医、手術室看護師、体外循環専門技師ら10名近くが一つにならなければ良い手術が出来ません。また、一人一人の術前の状態、術式、術後の回復は異なりますが、術後はICU、病棟など多くの看護師や技術者、リハビリ専門者などがまとまった治療をして初めて患者さんに術後の順調な経過をもたらすことが出来ます。私自身、これまで30年以上の間心臓血管外科医として7000例近い手術を経験し、正しいこと、間違っていることを選択しながら自分なりの手術スタンスを確立し、この基本をもとに、これらの新しい心臓血管外科治療方法が正しいかどうか、遠隔予後が期待できるかどうかを、自身で判断し、患者さんに説明する必要があると考えています。
また、心臓血管外科医は手術の技術がすべてではなく、正しい手術ができるのは当然であり、それ以上に術前、術後の患者さんの観察、状態の把握が最も重要であり、そのためには皆で患者さんを十分に診察する姿勢が最も大切であると考えます。また、術後は外来で患者さんを診察することにより、自身が施行した手術が正しいかどうか、あるいは別の方法(新しい手術)があるのかなど多くのことを患者さんから教わることができ、心臓外科医としてさらに成長していきたいものです。
外来診療日 | 毎週木曜日 午後 |
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