精神科作業療法『勉強会』について
精神科リハビリテーション・作業療法の特徴の一つとして、『勉強会』を実施しています。
これは心理教育、疾患教育、疾病管理とも言われるものです。
当院の精神科作業療法では単に症状の軽減だけでなく、病気や障害とつき合いながら、どのように地域で暮らしていくかについて、勉強会を通じて患者様と話し合っています。当院作業療法で行っている勉強会ではIMR(Implementation Resource Kit for Illness Management)の流れを取り入れて実施しています。
『勉強会』では病気や障害の経験を持つ人が再発を防ぎ、より充実した生活を送ることを目標としています。病気や障害を抱えながらも、患者様一人一人が“その人らしく”生活していくために役立つことを目指しています。
勉強会で話し合う実際のトピック
- リカバリーとは
- 疾患について(統合失調症/双極性障害/うつ病/発達障害 など)
- ストレスについて
- 社会資源について
- 薬について(効果と副作用)
- 再発を減らすために
- ストレスの対処
- 問題や症状への対処
- よりよい生活を送るために(地域の精神保健システムと患者様のニーズを適合させるために)
勉強会に参加する事の目標
- 参加者が個人の目標を達成できるという希望をもつ
- 参加者が自分自身のリカバリーを知り、実践する事を援助する
- 参加者が自分自身の目標を持つ/知る
- 参加者が自分自身の目標を達成するための具体的な計画や取り組みを実施する
勉強会で用いられる方法
- 参加者が個人の目標を達成できるという希望をもつ動機づけ
- 教育的な方法(作業療法士から参加者への情報提供、テキストを読むなどの講義スタイル)
- 交流、対話、意見交換、相互的なコミュニケーションやディスカッションを用いる
- 認知行動的技法(内省を促す、やってみてどうだったか、(人の話を聞いてみて)どう思ったか
勉強会で用いられる理論や枠組みなど
- IMR Implementation Resource Kit for Illness Management)
- リンク先 https://www-user.yokohama-cu.ac.jp/~psychiat/imrnet-2/
- WRAP(元気回復行動プラン)
- リンク先 https://www.comhbo.net/?page_id=3389
- 認知行動療法
- リンク先 http://cbt.ncnp.go.jp/guidance/about