臨床工学科(ME科)のご紹介
臨床工学技士(ME)とは?
近年、医用工学の発達に伴い、医療現場では様々な医療機器(ME機器)が使用されるようになりました。その中でも生命維持装置(人工腎臓、人工呼吸器、人工心肺)の進歩はめざましく、それらを医師の指示のもとに安全かつ適切に操作、保守点検する事が求められるようになりました。
これらを背景に1987年に医学(Medical)と工学(Engineering)両面に高度な知識を持ち合わせた国家資格である臨床工学技士が誕生しました。当院では現在7名の臨床工学技士が医療機器の操作および保守点検業務に従事しています。
主な業務内容
血液浄化業務
透析室にて腎不全患者様に対する血液浄化療法に携わっています。血液透析に必要な水処理装置、供給装置、患者監視装置の操作、保守点検管理が主な業務ですが、治療中は他の医療スタッフとチームを組み、患者様の状態や機器のチェックを行い、安全確保に努めています。また、穿刺や返血も重要な業務の1つとなっています。
血液透析以外に、HDF、LDL吸着療法、腹水濃縮濾過療法などの特殊血液浄化療法にも対応しています。
医療機器(ME機器)集中管理業務
当院ではME室において、ME機器の安全かつ有効利用を目的として、様々な種類の機器を集中管理しています。ここで機器貸出し業務、修理点検業務を行っています。この事により、院内のME機器を全体的に把握し適正配置が可能となり、機器購入や修理点検コストなどが明確になります。院内教育の一環として、院内職員向けの講習会開催や、「ME」かわら版を年2回配信して安全情報提供に努めています。