手術の際には全身麻酔や局所麻酔が行われるのですが、これは単に痛みを取るだけではなく、手術による様々なストレスから身体を守る作用があります。麻酔科医の使命は個々の患者さまに適した麻酔の調整を行ったり、薬剤や医療器具を用いて心臓や肺の機能を補助することで、手術のストレスを最小限にし、安全性を最大限に高めることにあります。

特に心臓血管外科手術は、心臓を直接的に治療する過程に伴って身体に大きな負担がかかることになるため、繊細、慎重な麻酔管理を常に心がけております。当院では麻酔の調整や麻酔方法、患者さまの状態管理や緊急時の対処法など、細かいルールがあり、個々の医師が培った経験にも基づいて、さまざまな工夫がなされています。

手術中はもちろん、手術後や内科の患者さまに対しても、病気や治療に伴う痛みや身体の負担を取り除くよう努めております。不安や疑問に思うことがあったら、いつでも声をかけてください。患者さまには不安なく手術を受けていただきたい。それが私たちの役目だと思っています。