抗不整脈薬の種類
Ⅰ群 電気刺激に働きかける
洞結節で発生した電気刺激が心臓の筋肉(心筋)に伝わるまでの速度を遅らせ、頻脈性不整脈を改善します。
Ⅱ群 交換神経を抑える
運動や精神的な理由からくる不整脈を改善するために、β遮断薬を使用し、交換神経の働きを抑え、心筋の興奮を鎮めます。
Ⅲ群 カリウムイオンに働く薬で作用が強い
心筋細胞にはカリウムイオンの入口があります。この入り口を遮断し心筋細胞にカリウムイオンが流入するのを抑えて不整脈を防ぎます。
Ⅳ群 血管や洞結節に働きかけるカルシウム拮抗薬
洞結節や房室結節の細胞に作用し、心房で起こる不整脈に使用します。心筋細胞にはカルシウムイオンの入口があります。この入り口を遮断し心筋細胞にカルシウムイオンが流入するのを妨げ、心筋の興奮を抑えます。