栄養コラムNutrition Column

ちゃんと食べているのになんだか痩せてきちゃったなんてことはありませんか?

  年齢を重ねるにつれだんだんと細くなってしまうお食事。そのことでお悩みを抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回はお食事が細くなった方でも体重低下を予防することが期待できる施設の取り組みをご紹介します。

 「食べやすいようにご飯をお粥にしよう」

 このようなことを介護の現場では耳にしますが、入院や食欲の低下など様々な理由からよく起こることだと思います。実はここに低栄養になってしまうリスクが潜んでいるのです。

 なぜかというと茶碗1杯分のご飯(130g)と同じ栄養量(カロリー)をお粥でとるには300g食べなくてはならないからです。

 当施設でもお粥を召し上がられている方は、ほとんどが200gで300gのお粥を食べられる方はなかなかおりません。

  ご飯からお粥に食習慣を変えたまま過ごしていると、食事はとれているのになんだか痩せてきてしまったといったことや、立ち上がりや歩行がしにくくなったなど筋力が低下してしまう可能性が考えられます。

 そこでこの差を補うため当施設では「MCTオイル」を導入しました。

 これにより高齢者の低栄養予防やさらには認知症予防にも大きく期待ができます。

 MCTオイルは透明で無味無臭であり、お粥にティースプーン1杯かけるだけでバナナ0.5本分の栄養量を補うことができます。

[図]

 もし、何らかの理由でご飯からお粥に変更した方は1日3回お粥にMCTオイルをティースプーン1杯かけて低栄養を予防することをおすすめします。

 但し、使用量を間違ってしまうと体重が増加しすぎてしまう可能性があります。ご不安な方は栄養士等にご相談下さい。