診療科案内
循環器内科
診療内容・特色
神奈川県央地区の心臓・循環器病治療の中心を担う
大和成和病院 循環器内科は、病院が1996年に発足以来、常に神奈川県央地区の心臓・循環器病治療の中心を担ってきました。私が着任する以前も含め、10年以上連続で冠動脈インターベンション(PCI)は500例前後を維持しています。
最近では100例以上の下肢の血管治療を行っており、新規・交換を合わせて約100例ペースメーカー手術を施行し、さらに、最新医療技術の必要な心臓再同期療法(CRT)や植え込み型除細動器も導入しています。
心臓・循環器疾患の専門病院としてプライド
当科が最重要視していることとして、「心臓・循環器疾患の専門病院としてプライドを持って検査や手術を施行している」ということです。これらを可能にしている一つの理由に、信頼できる心臓血管外科のバックアップの存在があります。
虚血とは冠動脈の閉塞や狭窄により心筋に栄養や酸素の供給ができなくなった状態をいいます。循環器内科はカテーテルを用いて狭窄・閉塞部位を解除する治療PCIを行います。当科にはカテーテル施行医は全員日本心血管インターベンション治療学会(CVIT)の専門医であり、迅速で高度な治療が可能です。また、インターベンションエキスパートナースとしての有資格者が3名勤務しております。心臓血管外科手術にも対応できるような知識、技術をもった臨床工学士達も力強い味方です。放射線技師は一番近い位置で医師と共にカテーテル検査、治療に常に参加しており、臨床検査技師も非常に高い能力を持っています。
カテーテル治療の総合力とは
近年、病院におけるカテーテル治療水準の評価として、医師のみではなく、カテーテル室内で検査治療に関わるすべてのスタッフのレベルの総合力が問われることが多く、その点において当院カテーテル室チームは全スタッフがカテーテルのプロフェッショナルです。
難易度の高いカテーテル治療には、高度な石灰化病変や心機能の低下した患者様の治療、また、左冠動脈主幹部を含む治療などが挙げられます。いずれの治療も優秀なカテーテル室のスタッフ、また、心臓血管外科のバックアップ無しではあり得ません。
難易度の高い治療とは何か
- 冠動脈高度石灰化に対する治療
- 以前より数多くのロータブレータおよびダイアモンドバックのような高回転で石灰化を切削するデバイスはもちろん、最近では衝撃波にて石灰化を破砕するIVL(Intravascular Lithotripsy)を導入し多くの透析患者様や糖尿病患者様が対象に治療を多く奥なっております。
- 低心機能や多枝病変に対するカテーテル治療
- 症例数の豊富な心臓血管外科をバックアップに、他院にて断られるような重症例にも、可能な限り対応いたします。しかしながら、無謀な治療は一切いたしません。
- 末梢血管のカテーテル治療(EVT)
脳動脈と頸動脈以外のすべての血管が治療の対象になります。特に総腸骨動脈から下肢動脈に対してのEVTは数多く行っており、間欠性跛行(血流低下による痛みにより歩行を継続できないこと)のある方や、包括的高度慢性下肢虚血(CLTI)(足先の傷が血流低下より治らないこと)状態の方は是非、受診をお勧めします。
- 難治性心房細動に対するカテーテルアブレーション
- 以前では治療困難と言われた心房細動についてのカテーテルアブレーションを積極的に行っております。通常の脈(洞調律)を維持することが生命予後の改善を認める多くのエビデンスが発表されており、特に若年者で心房細動をお持ちの方は是非受診治療をお勧めします。
- 経カテーテル大動脈弁置換術(TAVI)治療をはじめとする弁膜症治療
- 当院は国内有数の弁膜症に対する心臓手術件数を有しておりますが、近年カテーテルによる弁膜症治療も可能となりました。患者様によってカテーテル治療か心臓治療かの高レベルでの治療選択および治療を提供できる状態となっております。
365日24時間対応
近年、少子化が進むにつれ、社会の中で高齢者の占める割合が増えています。救急車の受け入れ要請は年々増加の一途をたどっており、昨年は500件以上の救急車を受け入れしました。当院の場合、心臓・循環器疾患が疑われる患者様がほとんどですが、中には、脳卒中や消化器疾患の方も含まれることから、適切な診断と迅速な行動が必要です。当科には日本循環器学会専門医(内科認定医資格を有する)が4人常勤しており、患者様到着後、迅速に診察を開始し、血液検査、エコー検査、X線やCT検査を含めて、適切な診断ができることを心掛けております。
循環器内科常勤医を広く募集しています。
経験の有無は問いませんが、少ないスタッフで運営している都合上、コミュニケーション能力に長けた先生に来て頂きたいと考えています。
問い合わせのみでも構いませんので、関心のある先生方は下記の採用応募フォームよりご一報頂ければと思います。