心臓の病気あれこれ
治療・手術について
バルーン療法
経皮的冠動脈インターベンション(PCI)で、医療用の小さなバルーン(風船)を使って狭くなった血管を内側から押し広げ、血液のスムーズな流れを取り戻す方法です。
先端にバルーンが付いたカテーテルという医療用の細いチューブを脚の付け根や腕、手首などの血管から差し込み、冠動脈の狭くなった部分でバルーンを膨らませます。血管がほぼ正常な太さにまで広がったら、バルーンをしぼませて体外に取り出します。
治療後には、再び血液の流れがスムーズになります。ただし、治療から数カ月経つと再び血管が狭くなったり、詰まったりしてしまう(再狭窄)可能性があるため、最近ではバルーンで血管を広げると同時に、ステントと呼ばれる器具で血管を補強する方法がとられることが増えています。