入院リハビリテーションのご案内
リハビリテーション実現のための作業療法・理学療法
「リハビリテーションとは、全人間的復権のことである」と言われています。このことを噛み砕いて表現するなら、「自分らしい生き方を取り戻すこと」と言えるでしょう。
当院の作業療法士・理学療法士は、患者さまごとの医師の治療方針に基づき、疾病による障害の特性に沿って、「リハビリテーションの実現」へ向けての訓練等を実施しています。
疾病の特性に即した訓練等
精神疾患を有する患者さまには、社会での諸活動へ復帰していけるよう、集団(社会集団)での活動を、作業療法として実施しています。(社会適応行動の訓練)
主として認知症を有する患者さまには、日常動作もしくは身体機能の維持・回復のための訓練を、理学療法として実施しています。(身体機能・動作の訓練)
療法の実践例
【作業療法の実践例】
- 2時間程度の集団活動
- 集団内での個別作業(自己選択)
- 集団での協調活動(レクレーション,コーラスなど)
【理学療法の実践例】
- 1回20分程度の個人訓練
- 関節動作や筋力増強の訓練
- 立ち上がりや歩行などの動作訓練
病院における作業療法・理学療法の効用
「病院」とは、「心身を休め、治療に臨むところ」ですから、運動・活動の機会が通常の社会生活よりも少なくなります。そこで、退院後に必要な生活力を維持できるように、身体を動かす、他の人たちと活動するなどの機会を設ける、ということが必要になります。このことは、患者さま個々の病状を問わず、皆さまに共通して重要なことと考えています。
作業療法・理学療法の導入について
作業療法や理学療法は、医師が患者さまを診察した上で、治療として必要と判断した場合に、作業療法士や理学療法士へ実施の指示を発し、導入が進められていくものです。したがいまして、患者さまから実施のご希望がありましても、医師が治療上必要ないと判断すれば、導入は見送られることとなります。
費用等について
当院は保険医療機関であり、作業療法や理学療法は医師の指示の下に実施されるものですから、保険適用が為されます。毎月お支払いになられる入院費等の中に当該療法の実施分も含まれることになります