検査項目についてABOUT INSPECTION
血液検査について
血液検査項目からわかること
空腹時血糖・HbA1c
糖尿病に関する項目です
空腹時血糖は正確には10時間以上食事を摂らない状態の値を指します
HbA1cは1~2か月前の血糖コントロールの状況を反映します
当施設での基準値は空腹時血糖70-109mg/dl,HbA1cは4.6-6.2%です
LDLコレステロール・HDLコレステロール・中性脂肪
脂質代謝異常に関する項目です
脂質代謝異常とはLDLコレステロールや中性脂肪が多くなり過ぎているまたはHDLコレステロールの少ない状態が続いていることを指します
当施設での基準値は中性脂肪50-149mg/dl
LDLコレステロール70-139mg/dl、HDLコレステロール40-80mg/dlです
尿酸
痛風に関する項目です
痛風は急に足の親指の付け根が赤く腫れ痛くなる症状です
尿酸値が7.0mg/dlを超えると高尿酸血症といい、この状態が続くと血液内に溶けきれなかった尿酸が結晶化して蓄積し関節や周囲に痛みを伴う炎症発作を起こします
当施設での基準値は3.6-7.0mg/dlです
血清クレアチニン・尿素窒素・eGFR
腎機能に関する項目です
血清クレアチニン値はわずかな上昇でも腎機能の異常が考えられます
当施設の基準値は0.65-1.09mg/dlです
尿素窒素は血液中の尿素に含まれる窒素成分濃度で腎機能障害で高くなります
当施設の基準値は8-20mg/dlです
eGFR(概算糸球体濾過量)は腎臓にどのくらい老廃物を尿に排出する力があるかを指し、計算式で求められ血清クレアチニン値と年齢・性別で算出します
当施設の基準値は60.0ml/分/1.73以上㎠です
赤血球数・ヘモグロビン・ヘマトクリット
貧血に関する項目です
赤血球は肺で酸素を受け取って全身に送り届け、不要になった二酸化炭素を肺に運ぶ働きをしています
ヘモグロビンは赤血球内の赤い色素で酸素と結合し全身に酸素を送る働きをしています
ヘマトクリットは血液中の赤血球の割合を指し、赤血球数が減少すると値が低下します
この3つの数値が低いと貧血が疑われます
当施設の基準値はそれぞれ
- 赤血球数 376-516万/ul
- ヘモグロビン 11.2-15.2g/dl
- ヘマトクリット 34.3-45.2% です