検査項目についてABOUT INSPECTION

胸部X線・CT検査について

40歳以上で受けられる肺がん検診

肺がんは、日本では最も亡くなる人が多いがんです。その理由として、肺がんは進行しないと自覚症状が現れにくく、気づきにくいこと、また他のがんにと比べて進行が速く、転移しやすいことなどが考えられます。そこで、定期的に「肺がん検診」を受けて、早期に発見することが大切です。現在、肺がん治療は大きく進歩しており、早期発見ができれば、根治を目指すこともできるようになってきています。

胸部エックス線検査

全国の自治体が行っている肺がん検診は40歳以上の人を対象に、年に1回、地域の保健所や指定された医療機関で受けることができます。費用は自治体によって異なりますが一般的には自己負担額は数百円から1000円ほどです。

肺がんは肺の様々な場所に起こりますが最も多いものが気管支が枝分かれした先の最も細い部分、肺の隅にできるタイプです。その多くは胸部のエックス線検査で見つけることができます。直径1cmほどの小さながんでも濃く写るタイプであれば見つけることができます。ただ、両方の肺の中心にある太い気管支にできるがんは心臓に隠れやすいため、胸部エックス線検査では見つけにくくなります。こうした太い気管支にできるがんは、特に喫煙が原因で起こりやすいのが特徴です。そのため、煙草を多く吸っている人の場合、「たん(喀痰)の検査が行われます。

胸部CT検査

胸部エックス線検査を受けても、小さいがんや淡くしか写らないがんの場合、見つけられないことが多くあります。そのようながんに対しては胸部CT検査が早期発見のために有効です。

[写真]

上のエックス線画像は実際には直径2cmほどのがんがありますが何も写っていません。ところが、CTの画像ではがんがはっきりと写っています。CT検査ではこうした「淡いタイプ」のがんも見つけることができます。最近は、人間ドックやほかの病気の診断のために受けたCT検査で早期の肺がんで見つかるケースが増えています。

特に、煙草を吸う人は、40歳を過ぎたら年に1回の肺がん検査と併せて数年に1回程度は胸部のCT検査を受けることがすすめられます。
一方でタバコを吸わない人でも肺がんを発症することが少なくなく、特に「淡いタイプ」のがんは、煙草を吸わない女性に多いことが知られています。女性も40歳を過ぎたら肺がん検診と併せて、胸部CT検査を受けても良いかもしれません。

当施設での胸部エックス線検査の料金は1,870円(税込み)です。
胸部CT検査は、13,200円(税込み)となります。

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