内視鏡センター
命を守る定期的な健診を
早期発見が鍵
コロナ禍でがん検診が減り、がんの見過ごしが増えてきています。気づいた時には手遅れなんてことも・・・。大切な命を守るためにも「早期発見・早期治療」が重要です。
大腸がんは年々増え続け女性の死亡原因の第1位で、男性は3位です。
(2020年国立がんセンター調べ)
胃・大腸内視鏡検査を受けてみませんか
胃がんも大腸がんも早期発見には定期検診が重要です。早期発見できれば、内視鏡での治療が可能です。「痛くもない腹をさぐろう」40歳を過ぎたら一度、胃や大腸の内視鏡検査を受けてみませんか。
具体的な内容
内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラなど)は胃癌・大腸癌などの病気の早期発見・早期診断に有用です。
当院では消化器外科専門である医師達と共に、内視鏡検査技師資格をもった看護師のもと、安全で、できる限り苦痛の少ない検査・処置を心がけています。
感染管理
人の口腔内の粘液や胃液・血液の中には病原性を有する微生物(ウィルス・細菌など)が存在している可能性がありますが、これらの微生物が内視鏡検査機器を介して感染するようなことがあってはなりません。
そのため当院では感染対策上、内視鏡検査担当の看護師を選任し、最新の自動洗浄機を用いた完全洗浄・消毒により、患者さんごとに内視鏡検査機器の洗浄・消毒を行っております。
内視鏡の洗浄について
当院の全ての内視鏡検査機器は日本消化器内視鏡学会のガイドラインに則り、1回の検査ごとに入念な手洗い洗浄を行い、さらにそののち自動洗浄機により十分な洗浄・完全消毒を行っています。
これにより一般細菌、ピロリ菌、結核菌、真菌(カビ)、肝炎ウイルス、HIVウイルス等の微生物は完全に死滅し、感染の危険はありません。
当院で実施している検査内容
胃内視鏡、大腸内視鏡
ポリペクトミ-術
内視鏡的粘膜切除術
異物除去
止血
胃瘻造設
胃瘻交換
食道静脈瘤結紮術
胃カメラ ・大腸検査の流れ
胃カメラ
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- 検査前日
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普段の生活と変わらずお過ごしください。
夕食は軽めに夜9時までに済ませてください。
以降は、水・お茶・スポーツドリンク以外は飲食禁止です。
検査に備えて早めに就寝しましょう。
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- 検査の日の朝
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喘息・高血圧・不整脈のお薬は普段通り服用して差し支えありません。
それ以外のお薬は事前に医師に相談してください。
検査が終わるまで、水・お茶・スポーツドリンク以外の飲食は禁止です。
喫煙も控えてください。
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- ご来院
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検査の際に鎮静剤を使用された方は検査後にお車・自転車を運転することができません。
検査予約時間の10分前までにご来院ください。
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- 検査日
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小さいコップ1杯(10ml)ほどの泡剤(液体)を飲みます。
【経口内視鏡の場合】
喉にスプレータイプの麻酔をして、表面麻酔が効いてきたらベッドに横になり検査を始めます。
検査直前に鎮静剤を医師により静脈注射します。
鎮静剤の効果は注射後すぐにあらわれ、眠った状態になりますので、検査に不安をお持ちの方も安心です。咽頭・食道・胃・十二指腸をしっかり観察します。
所要時間は、5~10分程度です。
検査時に病変や潰瘍を見つけたらその場で組織を採取します。
検査後は1時間ほどリカバリー室で体を休めます。
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- 検査結果説明
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診察室にて撮影した画像写真を見ながら、検査の結果をご説明します。
組織検査を行った場合、7~10日前後ででますので、お帰りの際に、結果説明のご予約をとってください。
喉の麻酔は1時間ほどでとれていきます。最初に水分をとっていただき、むせ込みがなければ、1時間後に食事をとっていただけます。
看護師から食事開始の時間と注意事項についてのお話があります。
大腸カメラ
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- 検査前日
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大腸内視鏡検査は基本的に検査前に一度来院し、診察を受けて頂く必要があります。
検査前日は、なるべく水分を多く摂るように心がけ、 消化に良い物を召し上がってください。
検査に備えて早めに就寝しましょう。
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- 検査の日の朝
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喘息・高血圧・不整脈のお薬は普段通り服用して差し支えありません。食事は検査が終わるまで不可、飲水は可能です。
【病院下剤の方】
朝食をとらずに、ご来院ください。
【自宅下剤の方】
自宅で下剤の前処置をする方は検査の前日にマグカップ1杯のお水に下剤を入れ内服します。検査当日になったら朝7時から8時ころから下剤(モビプレップ)を1リットル服用していただきそのあとはお水かお茶を服用します。自宅で下剤されている時間帯にこちらから一度お電話させていただきます。 その際に、お身体の状態と便の回数・便の性状についてお伺いいたします。
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- ご来院
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鎮静剤を希望された方は、検査後はお車・自転車を運転することができません。
【病院下剤の方】
予約時刻の約4時間半前に来院し、ゆったりとした個室で1.5ℓの下剤と約1リットルの水かお茶を服用していただきます。例)13時半検査開始の場合:9時にご来院ください。
【自宅下剤の方】
予約時刻の15分前にご来院ください。
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- 検査
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更衣室にて検査着と専用の検査パンツに着替えていただきます
点滴をとり、検査直前に鎮静剤を入れていきます。鎮静剤の効果は注射後すぐにあらわれ、眠った状態になりますので、検査に不安をお持ちの方も安心です。(鎮静剤を希望されない方は、行いませんのでご安心ください。)
検査中は、苦痛の無い挿入法で、内視鏡専門医師が大腸の中を隅々まで観察していきます。
検査時に発見したポリープは、その場で切除することができます。検査は通常10分から15分程度で終了します。
30分程リカバリー室でゆっくりお休みください。
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- 検査結果説明
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診察室にて撮影した画像写真を見ながら、検査の結果をご説明します。
組織検査を行った場合、10日前後ででますので、お帰りの際に、結果説明のご予約をとってください。
飲食は検査終了後にとっていただいてもかまいません。
看護師より検査後の注意事項について説明があります。
※ポリープ切除を行った方は、食事制限、日常生活に制限がかかることがあります。詳しくは検査後の診察にてお話させていただきます。
胃カメラ・大腸カメラ検査の費用
胃カメラ |
1割負担 |
3割負担 |
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胃内視鏡検査(胃カメラ)のみ | 約2,000円前後 | 約6,000円前後 |
胃内視鏡検査+病理検査 | 約3,000~4,000円前後 | 約10,000円前後 |
胃内視鏡検査+ピロリ菌検査 | 約2,500円前後 | 約6,500円前後 |
大腸カメラ |
1割負担 |
3割負担 |
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大腸内視鏡検査のみ | 約2,500円前後 | 約7,500円前後 |
大腸内視鏡検査+組織検査 | 約3,000~5,000円前後 | 10,000~16,000円※1 |
大腸内視鏡検査+ポリープ切除 | 約7,000~10,000円 | 約20,000~30,000円※2 |
※1 病理検査をした部位の数により費用が変ります。
※2 ポリープ切除をした部位の数と大きさにより費用が変ります。