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放射線科

骨塩定量検査

骨塩定量検査とは?

骨に含まれるカルシウムなどのミネラル成分の量を測定する検査で、骨粗しょう症や代謝性骨疾患の診断に役立ちます。また、骨の健康状態を数値化することにより、骨量の減少を早期に発見し、適切な予防や治療を行うことが可能になります。

骨密度測定によって得られる情報!

  • 骨折を起こす前の骨減少症や骨粗しょう症の発見
  • 将来骨粗しょう症に罹患するリスクの予測
  • 定期的な測定による骨量減少速度(疾患の進行)の評価
  • 治療の有用性、もしくは無効性の証明(治療評価)

骨粗鬆症(こつそしょうしょう)

骨は20代から30代にかけてピークとなりますが、年齢とともに減少し、80歳くらいになると、若い時に比べて男性で約30%、女性は約40%も骨量が減少するといわれます。骨量の減少自体は生理的なものですが20~30%も骨量が減少した結果として骨折しやすくなった状態が骨粗鬆症と呼ばれます。骨粗鬆症は、骨密度を測定する簡単な検査でチェックできます。

骨密度とは、一定の体積あたりの骨量(骨のミネラル成分の量)のことです。

検査は、超音波を使って踵(かかと)の骨の骨密度を調べる方法で、踵の骨の中を超音波が通るときの速度や量を計算し、値を出しています。超音波が人体を透過しても特に害はありませんし、測定にかかる時間は1~2分です。そのため簡便で安全に測定できる方法として広く普及しています。測定の結果は、同じ年齢の平均値と比べて何%なのか、また骨密度が一番高い年代と比べて何%なのかというかたちで表されます。