脳神経外科(脳卒中センター)
②脳腫瘍
下垂体腺腫
下垂体は全身のホルモンを司る器官で、その部が腫瘍化する多くは良性の腫瘍です。下垂体腺腫はある一定のホルモンを多量に分泌する機能性下垂体腺腫とホルモンを分泌しない非機能性下垂体腺腫が存在します。前者は、分泌されるホルモンの種類により内科的治療や外科的治療を選択します。後者は、下垂体腺種により周囲の脳組織や脳神経に圧迫がある場合には外科的治療を行います。最も生じやすい症状は視力、視野障害です。外科的治療の主体は内視鏡を用いた摘出術が基本的ですが、状況により開頭手術や放射線治療を併用する場合もあります。
当院では神経内視鏡手術を第一選択とし、経験豊富なスペシャリストである医師の技術指導の下で安全で確実な手術を施行しています。
![下垂体腺腫[写真]](https://fg-sthp.jp/images/department/neurosurgery/fig_brain-tumor03_01.png)
術前のMRI(左)では白く腫瘍(矢印)が確認されます。術後のMRI(右)では腫瘍は摘出され、視神経や下垂体茎など正常構造物が確認されます。
![下垂体腺腫[写真]](https://fg-sthp.jp/images/department/neurosurgery/fig_brain-tumor03_02.png)
内視鏡下で腫瘍(黄矢印)が確認される。