診療科・部門

脳神経外科(脳卒中センター)

④機能性疾患

水頭症

水頭症は、原因不明もしくは何かの原因で頭蓋内の脳脊髄液が貯まり、認知症状を呈する疾患のひとつであります。その他の症状は歩行障害や尿失禁が存在します。画像で水頭症があり、脳脊髄液の一時排出試験で症状が軽快するものは外科治療の適応となります。手術は脳脊髄液の迂回路を腹腔内へ作成します。その代表的な方法は腰椎腹腔シャント術で、脳室腹腔シャント術や心房腹腔シャント術が選択される場合もあります。

当院では脳脊髄液の一時排出試験をリハビリテーション科と厳密に施行し、手術適応を判断しています。また認知症状、歩行障害、尿失禁で最も症状の改善が見込めるのは、歩行障害のため高度認知症状を有する場合には、予想される術後の状態を家族と十分に相談し対応しています。

代表的なシャント術

代表的なシャント術[写真]

腰椎腹腔シャント術(左)と脳室腹腔シャント術(右)